CLHandleType
OpenCL ハンドルの型をENUM_OPENCL_HANDLE_TYPE 列挙の値として返します。
ENUM_OPENCL_HANDLE_TYPE CLHandleType( |
パラメータ
handle
[in] OpenCL オブジェクトのハンドル、すなわちコンテキスト、カーネルまたは OpenCL プログラム
戻り値
ENUM_OPENCL_HANDLE_TYPE 列挙での OpenCL ハンドル値
ENUM_OPENCL_HANDLE_TYPE
識別子 | 説明 |
OPENCL_INVALID | 不正なハンドル。 |
OPENCL_CONTEXT | OpenCL コンテキストのハンドル |
OPENCL_PROGRAM | OpenCL プログラムのハンドル |
OPENCL_KERNEL | OpenCL カーネルのハンドル |
OPENCL_BUFFER | OpenCL バッファのハンドル |
CLGetInfoInteger
OpenCL オブジェクトまたはデバイスの整数プロパティ値を返します。
long CLGetInfoInteger( |
パラメータ
handle
[in] OpenCL オブジェクトのハンドルまたはOpenCL デバイスの番号。OpenCL デバイス番号はゼロで始まります。
prop
[in] 値の取得に使用されるENUM_OPENCL_PROPERTY_INTEGER 列挙からのリクエストされたプロパティの型
戻り値
成功の場合はプロパティ値、エラーの場合は -1。エラー情報を取得するには、GetLastError() 関数が呼ばれます。
ENUM_OPENCL_PROPERTY_INTEGER
識別子 | 説明 | Type |
CL_DEVICE_COUNT | OpenCL をサポートするデバイスの数このプロパティは初めのパラメータの指定を必要としません。つまり handle パラメ—タにはゼロ値を渡すことが出来ます。 | int |
CL_DEVICE_TYPE | デバイスの種類 | ENUM_CL_DEVICE_TYPE |
CL_DEVICE_VENDOR_ID | 一意のベンダー識別子 | uint |
CL_DEVICE_MAX_COMPUTE_UNITS | OpenCL のデバイスで並列計算されたタスクの数 1 つのワーキンググループは、1つの計算作業を解決します。最少値は 1 です。 | uint |
CL_DEVICE_MAX_CLOCK_FREQUENCY | MHz単位でデバイスの最高周波数設定 | uint |
CL_DEVICE_GLOBAL_MEM_SIZE | バイト単位でデバイスのグローバルメモリのサイズ | ulong |
CL_DEVICE_LOCAL_MEM_SIZE | バイト単位での処理されたデータ(シーン)ローカルメモリのサイズ | uint |
CL_BUFFER_SIZE | バイト単位での OpenCL バッファの実際のサイズ | ulong |
CL_DEVICE_MAX_WORK_GROUP_SIZE | OpenCLデバイスで使用可能なローカルワーキンググループの総数 | ulong |
CL_KERNEL_WORK_GROUP_SIZE | OpenCLプログラムで使用可能なローカルワーキンググループの総数 | ulong |
CL_KERNEL_LOCAL_MEM_SIZE | グループ内のすべての並列タスクを解決するためにOpenCLプログラムが使用するローカルメモリのサイズ(バイト単位)。使用可能な最大値を受け取るにはCL_DEVICE_LOCAL_MEM_SIZEを使用します。 | ulong |
CL_KERNEL_PRIVATE_MEM_SIZE | OpenCLプログラムカーネルの各タスクで使用されるプライベートメモリの最小サイズ(バイト単位) | ulong |
ENUM_CL_DEVICE_TYPE 列挙は OpenCL をサポートするデバイスの可能な種類を含みます。CLGetInfoInteger(handle_or_deviceN, CL_DEVICE_TYPE) を呼び出すことによって、デバイスの種類の番号や OpenCL オブジェクトのハンドルを受け取ることが出来ます。
ENUM_CL_DEVICE_TYPE
識別子 | 説明 |
CL_DEVICE_ACCELERATOR | OpenCL 専用のアクセラレータ(例えば、IBM CELL Blade)。これらのデバイスは PCIe のような周辺機器を使用してホストプロセッサと通信します。 |
CL_DEVICE_CPU | ホストプロセッサであるOpenCL デバイス。ホストプロセッサは、OpenCLの実装を実行する単一またはマルチコアCPUです。 |
CL_DEVICE_GPU | GPU であるOpenCL デバイス。 |
CL_DEVICE_DEFAULT | システムのデフォルト OpenCL デバイス。CL_DEVICE_TYPE_CUSTOM デバイスはデフォルトにはなりません。 |
CL_DEVICE_CUSTOM | OpenCLのCで書かれたプログラムをサポートしない専用アクセラレータ。 |
例:
void OnStart() |
CLGetInfoString
OpenCL オブジェクトまたはデバイスのプロパティの string 値を返します。
bool CLGetInfoString( |
パラメータ
handle
[in] OpenCL オブジェクトハンドルまたはOpenCL デバイス番号。OpenCL デバイス番号付けはゼロで始まります。
prop
[in] 値の取得に使用される ENUM_OPENCL_PROPERTY_STRING 列挙からのリクエストされたプロパティ
value
[out] プロパティ値を受け取る文字列
戻り値
成功の場合は true、それ以外の場合は false。エラー情報を取得するには、GetLastError() 関数が呼ばれます。
ENUM_OPENCL_PROPERTY_STRING
識別子 | 説明 |
CL_PLATFORM_PROFILE | CL_PLATFORM_PROFILE – OpenCL プロファイル。プロファイル名は次のうちの 1 つです。
|
CL_PLATFORM_VERSION | OpenCL バージョン |
CL_PLATFORM_VENDOR | プラットフォームベンダー名 |
CL_PLATFORM_EXTENSIONS | プラットフォームでサポートされている拡張機能のリスト。拡張名は、このプラットフォームに関連する全てのデバイスによってサポートされる必要があります。 |
CL_DEVICE_NAME | デバイス名 |
CL_DEVICE_VENDOR | ベンダー名 |
CL_DRIVER_VERSION | major_number.minor_number 形式での OpenCL ドライババージョン |
CL_DEVICE_PROFILE | OpenCL デバイスプロファイル。プロファイル名は次のうちの 1 つです。
|
CL_DEVICE_VERSION | 「OpenCL<space><major_version.minor_version><space><vendor-specific information>」 形式での OpenCL バージョン |
CL_DEVICE_EXTENSIONS | デバイスがサポートしている拡張機能のリストリストは、ベンダーがサポートしている拡張機能ならびに1つ以上の承認された名称を含みます。 cl_khr_int64_base_atomics cl_khr_int64_extended_atomics cl_khr_fp16 cl_khr_gl_sharing cl_khr_gl_event cl_khr_d3d10_sharing cl_khr_dx9_media_sharing cl_khr_d3d11_sharing |
CL_DEVICE_BUILT_IN_KERNELS | サポートされたカーネルは「;」で区切られます。 |
CL_DEVICE_OPENCL_C_VERSION | このデバイス用のコンパイラでサポートされている最大バージョン。バージョン形式: 「OpenCL<space>C<space><major_version.minor_version><space><vendor-specific information> 」 |
例:
void OnStart() |
CLContextCreate
OpenCL コンテキストを作成してハンドルを返します。
int CLContextCreate( |
パラメータ
device
[in] システム内の OpenCL デバイスの序数特定な数の代わりに、次のいずれかの値の指定が可能です。
- CL_USE_ANY – OpenCL をサポートする使用可能なデバイス
- CL_USE_CPU_ONLY – CPU での OpenCLのエミュレーションのみが許可されています
- CL_USE_GPU_ONLY – OpenCL エミュレーションが禁止され、OpenCL をサポートする特定のデバイス(ビデオカード)のみが使用可能です
戻り値
成功の場合は OpenCL コンテキスト、その他の場合は -1。エラー情報を取得するには、GetLastError() 関数が呼ばれます。
CLContextFree
OpenCL コンテキストを削除します。
void CLContextFree( |
パラメータ
context
[in] OpenCL コンテンツのハンドル
戻り値
なし。内部エラーの場合 _LastError の値が変更されます。エラー情報を取得するには、GetLastError() 関数が呼ばれます。
CLGetDeviceInfo
この関数は、OpenCL ドライバからデバイスプロパティを受け取ります。
bool CLGetDeviceInfo( |
パラメータ
handle
[in] OpenCL デバイスインデックス、または CLContextCreate() 関数で作成されたOpenCL ハンドル。
property_id
[in] 受け取られる OpenCL デバイスプロパティ識別子。値は下記の表に記載されている所定のもの 1 つであることが出来ます。
data[]
[out] リクエストされたプロパティのデータを受け取る配列
size
[out] data[] 配列での受け取ったデータのサイズ
戻り値
成功の場合は true、それ以外の場合は false。エラー情報を取得するには、GetLastError() 関数が呼ばれます。
注意事項
OpenCL バッファへの読み込みのための始まる要素の番号は AS_SERIESフラグを考慮して計算されます。
OpenCL デバイスプロパティに使用可能な識別子のリスト
プロパティの繊細は OpenCL の公式ウェブサイトにて。
識別子 | 値 |
CL_DEVICE_TYPE | 0x1000 |
CL_DEVICE_VENDOR_ID | 0x1001 |
CL_DEVICE_MAX_COMPUTE_UNITS | 0x1002 |
CL_DEVICE_MAX_WORK_ITEM_DIMENSIONS | 0x1003 |
CL_DEVICE_MAX_WORK_GROUP_SIZE | 0x1004 |
CL_DEVICE_MAX_WORK_ITEM_SIZES | 0x1005 |
CL_DEVICE_PREFERRED_VECTOR_WIDTH_CHAR | 0x1006 |
CL_DEVICE_PREFERRED_VECTOR_WIDTH_SHORT | 0x1007 |
CL_DEVICE_PREFERRED_VECTOR_WIDTH_INT | 0x1008 |
CL_DEVICE_PREFERRED_VECTOR_WIDTH_LONG | 0x1009 |
CL_DEVICE_PREFERRED_VECTOR_WIDTH_FLOAT | 0x100A |
CL_DEVICE_PREFERRED_VECTOR_WIDTH_DOUBLE | 0x100B |
CL_DEVICE_MAX_CLOCK_FREQUENCY | 0x100C |
CL_DEVICE_ADDRESS_BITS | 0x100D |
CL_DEVICE_MAX_READ_IMAGE_ARGS | 0x100E |
CL_DEVICE_MAX_WRITE_IMAGE_ARGS | 0x100F |
CL_DEVICE_MAX_MEM_ALLOC_SIZE | 0x1010 |
CL_DEVICE_IMAGE2D_MAX_WIDTH | 0x1011 |
CL_DEVICE_IMAGE2D_MAX_HEIGHT | 0x1012 |
CL_DEVICE_IMAGE3D_MAX_WIDTH | 0x1013 |
CL_DEVICE_IMAGE3D_MAX_HEIGHT | 0x1014 |
CL_DEVICE_IMAGE3D_MAX_DEPTH | 0x1015 |
CL_DEVICE_IMAGE_SUPPORT | 0x1016 |
CL_DEVICE_MAX_PARAMETER_SIZE | 0x1017 |
CL_DEVICE_MAX_SAMPLERS | 0x1018 |
CL_DEVICE_MEM_BASE_ADDR_ALIGN | 0x1019 |
CL_DEVICE_MIN_DATA_TYPE_ALIGN_SIZE | 0x101A |
CL_DEVICE_SINGLE_FP_CONFIG | 0x101B |
CL_DEVICE_GLOBAL_MEM_CACHE_TYPE | 0x101C |
CL_DEVICE_GLOBAL_MEM_CACHELINE_SIZE | 0x101D |
CL_DEVICE_GLOBAL_MEM_CACHE_SIZE | 0x101E |
CL_DEVICE_GLOBAL_MEM_SIZE | 0x101F |
CL_DEVICE_MAX_CONSTANT_BUFFER_SIZE | 0x1020 |
CL_DEVICE_MAX_CONSTANT_ARGS | 0x1021 |
CL_DEVICE_LOCAL_MEM_TYPE | 0x1022 |
CL_DEVICE_LOCAL_MEM_SIZE | 0x1023 |
CL_DEVICE_ERROR_CORRECTION_SUPPORT | 0x1024 |
CL_DEVICE_PROFILING_TIMER_RESOLUTION | 0x1025 |
CL_DEVICE_ENDIAN_LITTLE | 0x1026 |
CL_DEVICE_AVAILABLE | 0x1027 |
CL_DEVICE_COMPILER_AVAILABLE | 0x1028 |
CL_DEVICE_EXECUTION_CAPABILITIES | 0x1029 |
CL_DEVICE_QUEUE_PROPERTIES | 0x102A |
CL_DEVICE_NAME | 0x102B |
CL_DEVICE_VENDOR | 0x102C |
CL_DRIVER_VERSION | 0x102D |
CL_DEVICE_PROFILE | 0x102E |
CL_DEVICE_VERSION | 0x102F |
CL_DEVICE_EXTENSIONS | 0x1030 |
CL_DEVICE_PLATFORM | 0x1031 |
CL_DEVICE_DOUBLE_FP_CONFIG | 0x1032 |
CL_DEVICE_PREFERRED_VECTOR_WIDTH_HALF | 0x1034 |
CL_DEVICE_HOST_UNIFIED_MEMORY | 0x1035 |
CL_DEVICE_NATIVE_VECTOR_WIDTH_CHAR | 0x1036 |
CL_DEVICE_NATIVE_VECTOR_WIDTH_SHORT | 0x1037 |
CL_DEVICE_NATIVE_VECTOR_WIDTH_INT | 0x1038 |
CL_DEVICE_NATIVE_VECTOR_WIDTH_LONG | 0x1039 |
CL_DEVICE_NATIVE_VECTOR_WIDTH_FLOAT | 0x103A |
CL_DEVICE_NATIVE_VECTOR_WIDTH_DOUBLE | 0x103B |
CL_DEVICE_NATIVE_VECTOR_WIDTH_HALF | 0x103C |
CL_DEVICE_OPENCL_C_VERSION | 0x103D |
CL_DEVICE_LINKER_AVAILABLE | 0x103E |
CL_DEVICE_BUILT_IN_KERNELS | 0x103F |
CL_DEVICE_IMAGE_MAX_BUFFER_SIZE | 0x1040 |
CL_DEVICE_IMAGE_MAX_ARRAY_SIZE | 0x1041 |
CL_DEVICE_PARENT_DEVICE | 0x1042 |
CL_DEVICE_PARTITION_MAX_SUB_DEVICES | 0x1043 |
CL_DEVICE_PARTITION_PROPERTIES | 0x1044 |
CL_DEVICE_PARTITION_AFFINITY_DOMAIN | 0x1045 |
CL_DEVICE_PARTITION_TYPE | 0x1046 |
CL_DEVICE_REFERENCE_COUNT | 0x1047 |
CL_DEVICE_PREFERRED_INTEROP_USER_SYNC | 0x1048 |
CL_DEVICE_PRINTF_BUFFER_SIZE | 0x1049 |
CL_DEVICE_IMAGE_PITCH_ALIGNMENT | 0x104A |
CL_DEVICE_IMAGE_BASE_ADDRESS_ALIGNMENT | 0x104B |
例:
void OnStart() |
CLProgramCreate
OpenCL プログラムをソースコードから作成します。
int CLProgramCreate( |
オーバーロード関数は OpenCL プログラムを作成し、渡された文字列にコンパイラメッセージを書き込みます。
int CLProgramCreate( |
パラメータ
context
[in] OpenCL コンテンツのハンドル
source
[in] OpenCL プログラムのソースコードを含む文字列
&build_log
[in] OpenCL コンパイラメッセージを受け取る文字列
戻り値
成功の場合 OpenCL オブジェクトハンドル。エラーの場合は -1。エラー情報を取得するには、GetLastError() 関数が呼ばれます。
注意事項
現時点では、次のエラーコードが使用されます。
- ERR_OPENCL_INVALID_HANDLE – 不正な OpenCL コンテキストハンドル
- ERR_INVALID_PARAMETER – 不正な文字列パラメータ
- ERR_NOT_ENOUGH_MEMORY – 操作完了に不充分なメモリ
- ERR_OPENCL_PROGRAM_CREATE – OpenCL 内部エラーまたはコンパイルエラー
グラフィックカードによっては double 型の数の操作はデフォルトでは無効にされています。これはコンパイルエラー5105 につながります。double 型数値のサポートを有効にするには #pragma OPENCL EXTENSION cl_khr_fp64 : enable ディレクティブをお使いのプログラムに追加してください。 グラフィックカードが double をサポートしない場合は、ディレクティブの使用はサポートを有効にしません。
例:
//+——————————————————————+ |
。CLProgramFree
OpenCL プログラムを削除します。
void CLProgramFree( |
パラメータ
program
[in] OpenCL オブジェクトのハンドル
戻り値
なし。内部エラーの場合 _LastError の値が変更されます。エラー情報を取得するには、GetLastError() 関数が呼ばれます。
CLKernelCreate
OpenCL プログラムカーネルを作成してハンドルを返します。
int CLKernelCreate( |
パラメータ
program
[in] OpenCL プログラムオブジェクトのハンドル
kernel_name
[in] 実行が開始される OpenCL プログラムのカーネル関数の名称
戻り値
成功の場合 OpenCL オブジェクトハンドル。エラーの場合は -1。エラー情報を取得するには、GetLastError() 関数が呼ばれます。
注意事項
現時点では、次のエラーコードが使用されます。
- ERR_OPENCL_INVALID_HANDLE – invalid handle to OpenCL program.
- ERR_INVALID_PARAMETER – 不正な文字列パラメータ
- ERR_OPENCL_TOO_LONG_KERNEL_NAME – カーネル名が 127 文字を超えます。
- ERR_OPENCL_KERNEL_CREATE – OpenCL オブジェクト作成時に内部エラーが発生しました。
CLKernelFree
OpenCL start 関数を削除します。
void CLKernelFree( |
パラメータ
kernel_name
[in] カーネルオブジェクトのハンドル
戻り値
なし。内部エラーの場合 _LastError の値が変更されます。エラー情報を取得するには、GetLastError() 関数が呼ばれます。
CLSetKernelArg
OpenCL 関数のパラメータを設定します。
bool CLSetKernelArg( |
パラメータ
kernel
[in] OpenCL プログラムカーネルのハンドル
arg_index
[in] OpenCL 関数の引数の番号(番号付けはゼロから)
arg_value
[in] 関数の引数の値
戻り値
成功の場合は true、それ以外の場合は false。エラー情報を取得するには、GetLastError() 関数が呼ばれます。
注意事項
現時点では、次のエラーコードが使用されます。
- ERR_INVALID_PARAMETER,
- ERR_OPENCL_INVALID_HANDLE – invalid handle to the OpenCL kernel.
- ERR_OPENCL_SET_KERNEL_PARAMETER – internal error of OpenCL.
CLSetKernelArgMem
OpenCL バッファを OpenCL 関数のパラメータとして設定します。
bool CLSetKernelArgMem( |
パラメータ
kernel
[in] OpenCL プログラムカーネルのハンドル
arg_index
[in] OpenCL 関数の引数の番号(番号付けはゼロから)
cl_mem_handle
[in] OpenCL バッファハンドル
戻り値
成功の場合は true、それ以外の場合は false。エラー情報を取得するには、GetLastError() 関数が呼ばれます。
CLSetKernelArgMemLocal
ローカルバッファをカーネル関数の引数として設定します。
bool CLSetKernelArgMemLocal( |
パラメータ
kernel
[in] OpenCL プログラムカーネルのハンドル
arg_index
[in] OpenCL 関数の引数の番号(番号付けはゼロから)
local_mem_size
[in] バイト単位でのバッファサイズ
戻り値
成功の場合は true、それ以外の場合は false。エラー情報を取得するには、GetLastError() 関数が呼ばれます。
CLBufferCreate
OpenCL バッファを作成してハンドルを返します。
int CLBufferCreate( |
パラメータ
context
[in] OpenCL コンテンツのハンドル
size
[in] バイト単位でのバッファサイズ
flags
[in] フラグの組み合わせで指定されるバッファプロパティは CL_MEM_READ_WRITE、CL_MEM_WRITE_ONLY、CL_MEM_READ_ONLY 及び CL_MEM_ALLOC_HOST_PTR です。
戻り値
成功の場合 OpenCL バッファハンドル。エラーの場合は -1。エラー情報を取得するには、GetLastError() 関数が呼ばれます。
注意事項
現時点では、次のエラーコードが使用されます。
- ERR_OPENCL_INVALID_HANDLE – 不正な OpenCL コンテキストハンドル
- ERR_NOT_ENOUGH_MEMORY – 不充分なメモリ
- ERR_OPENCL_BUFFER_CREATE – バッファ作成時の内部エラー
CLBufferFree
OpenCL バッファを削除します。
void CLBufferFree( |
パラメータ
buffer
[in] OpenCL バッファハンドル
戻り値
なし。内部エラーの場合 _LastError の値が変更されます。エラー情報を取得するには、GetLastError() 関数が呼ばれます。
CLBufferWrite
OpenCL バッファに書き込み、書かれた要素の数を返します。
uint CLBufferWrite( |
パラメータ
buffer
[in] OpenCL バッファハンドル
data[]
[in] OpenCL バッファに書かれる値の配列。参照で引き渡されます。
buffer_offset
[in] OpenCL バッファ内のバイト単位での読み込みが始まるオフセット。デフォルトでは書き込みはバッファの一番初めから始まります。
data_offset
[in] OpenCLのバッファに値を書き込むための最初の配列要素のインデックス。デフォルトでは配列の一番初めの値が使用されます。
data_count
[in] 書き込まれる値の数。デフォルトでは配列の値全部。
戻り値
書かれた要素の数。エラーの場合 0 。エラー情報を取得するには、GetLastError() 関数が呼ばれます。
注意事項
1 次元配列では OpenCL バッファへの書き入れのための読み込みが始まる要素の番号は AS_SERIESフラグを考慮して計算されます。
2 次元以上の配列は1 次元として提示されます。この場合 data_offset は、1 次元目の要素の数ではなく、抜かされるべき要素の数です。
CLBufferRead
OpenCL バッファを配列に読み込んで読まれた要素の数を返します。
uint CLBufferRead( |
パラメータ
buffer
[in] OpenCL バッファハンドル
data[]
[in] OpenCL バッファから値を受け取る配列。参照で引き渡されます。
buffer_offset
[in] OpenCL バッファ内のバイト単位での読み込みが始まるオフセット。デフォルトでは読み込みはバッファの一番初めから始まります。
data_offset
[in] OpenCLのバッファの値を書き込むための最初の配列要素のインデックス。デフォルトでは、配列への読み込み値の書き込みはゼロインデックスから始まります。
data_count
[in] 読まれる値の数。デフォルトでは OpenCL バファ全体が読まれます。
戻り値
読まれた要素の数。エラーの場合 0 。エラー情報を取得するには、GetLastError() 関数が呼ばれます。
注意事項
1 次元配列では OpenCL バッファへの書き入れが始まる要素の番号はAS_SERIES フラグを考慮して計算されます。
2 次元以上の配列は1 次元として提示されます。この場合 data_offset は、1 次元目の要素の数ではなく、抜かされるべき要素の数です。
CLExecute
この関数は OpenCL プログラムを実行します。この関数には 3 つのバージョンがあります。
1. 単数のカーネルを使用してのカーネル関数起動
bool CLExecute( |
2. 作業空間の記述を使用した複数のカーネル(OpenCL 関数)の起動
bool CLExecute( |
3. 作業空間の記述とグループのローカル作業サブセットのサイズの指定とともの複数のカーネル(OpenCL関数)の起動
bool CLExecute( |
パラメータ
kernel
[in] OpenCL カーネルのハンドル
work_dim
[in] 作業空間の寸法
global_work_offset[]
[in] 作業空間の初期オフセット
global_work_size[]
[in] 作業サブセットのサイズ
local_work_size[]
[in] グループのローカル作業サブセットのサイズ
戻り値
成功の場合は true、それ以外の場合は false。エラー情報を取得するには、GetLastError() 関数が呼ばれます。
注意事項
下記の例でのパラメータの使用の仕方を見てみましょう。
- work_dim は作業を記述する work_items[] 配列の次元を指定します。work_dim=3 の場合、三次元の配列 work_items[N1, N2, N3] が使用されます。
- global_work_size[] は work_items[] 配列のサイズを設定する値を含みます。work_dim=3 の場合、global_work_size[3] 配列は例えば {40, 100, 320} です。その場合 work_items[40, 100, 320] です。従って、作業数の合計は 40 x 100 x 320 = 1 280 000 です。
- local_work_size[] は指定された OpenCL プログラムのカーネルで実行される作業のサブセットを設定します。そのサイズは work_items[] のサイズと等しく、除算での残りの部分を失うことなく、一般的なタスクの一部をより小さなサブセットに分割することが出来ます。実際には local_work_size[] 配列のサイズはwork_items[] グローバル作業セットがより小さいサブセットに分けられるように選択されるべきです。この例では work_items[40, 100, 320] は除算のあまりなしで local_items[10, 10, 10] から得られるため local_work_size[3]={10, 10, 10} が可能です。
CLExecutionStatus
OpenCLプログラム実行ステータスを返します。
int CLExecutionStatus( |
パラメータ
kernel
[in] OpenCL プログラムカーネルのハンドル
戻り値
OpenCLプログラム実行ステータスを返します。 可能な値は下記の通りです。
- CL_COMPLETE=0 – プログラム完了
- CL_RUNNING=1 – 実行中
- CL_SUBMITTED=2 – 実行のために提出された
- CL_QUEUED=3 – キューに入れられた
- -1 (マイナス1) – CLExecutionStatus()の実行中にエラーが発生した
Originally posted 2019-07-30 09:46:42.